古代ローマでは、新年の祝いは3月1日に行われていました。しかし、紀元前153年、元老院は新年を1月1日に制定しました。その後改ざんが絶えず、紀元前46世紀ローマ皇帝カエサルが太陽暦を導入してようやく、現在の1月1日が定着するようになりました。
英語のJanuary(1月)はラテン語のヤーヌスからきています。ヤーヌスとは、門、戸口の守護神で、すべての始まりを司る神であり、頭の前後に顔を持っています。過去を振り返り、そして、未来に向かう姿の象徴とされています。
ローマ人の新年のお祭りはカレンズと呼ばれるもので、3日間、奴隷も主人もともに祝いました。カレンズとは、古代ローマ暦の最初の月を表します。
新年には、聖なる小枝を与え合いました。後に、守護神ヤヌスの顔が刻まれたナッツやコインをプレゼントし、お互いの幸福を祈願するようになりました。
イタリアの正月
新年には、窓から古いものを捨て、過去の清算をし、新しい年に希望を託します。真夜中一斉に、イタリアスパークリングワインで乾杯。お祝い料理は地方によって異なりますが、ツァンポーネ(豚肉)やコテチノ・コン・レンティチェは欠かせません。豆はお金、ツァンポーネは豊かさの象徴です。
コテチノ・コン・レンティチェのレシピ(6人分)
クリーミーで濃厚な味わいが楽しめます。
コテチノ(イタリアポークソーセージ)
450g
玉ねぎ(乱切り)
1
玉ねぎ(1/4切り)
1
ベイリーフ
2
黒胡椒(ホウル)
8
タイム(枝)
1
水
7カップ
緑豆(乾燥)
450g
ニンニク
1かけ
にんじん(1/4切り)
1
オリーブオイル
テーブルスプーン1
パセリ
1
塩胡椒
適量
1. コテチノを数箇所フォークでさし、味が染み込みやすくしておく。鍋にコテチノと乱切り玉ねぎ、ベイリーフ1、黒胡椒(ホウル)、タイム、水を入れ、沸騰するまで煮る。煮立ったら、弱火で45―55分(コテチノが生の場合)煮る。調理されたコテチノは20分煮る。
2. 別の鍋に、緑豆、1/4切り玉ねぎ、にんにく、ベイリーフ、にんじん、塩胡椒、水4カップを入れ、鍋蓋をして、煮立てる。沸騰したら、弱火で40―45分煮る。豆が柔らかくなれば出来上がり。
3. 2の鍋から玉ねぎ、ニンニク、ベイリーフ、にんじんを取り出し、捨てる。豆を皿に入れ、オリーブオイルをたらし、その上からスライスした1のコテチノを置く。パセリをふりかけ、どうぞ。
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