Lithuania

1994年に登録された世界遺産都市ヴィリニュス(リトアニアの首都)

中世の町並みを今に伝え、東ヨーロッパ文化、建築様式に大きな影響を及ぼしたヴィリニュスは、500年もの時を経て、有機的な進化を遂げてきました。

ヨーロッパの中でも、十字軍に最後まで抵抗したのはリトアニアでした。1300年代はまだ、ペルクナス(雷神)を崇拝する異教徒でした。リトアニアという名前がクヴェドリンブルグ年代記に初めて登場するのは11世紀になってからのことです。14世紀、リトアニアの首都ヴィリニュスが建設されました。このころ西方のチュートン族、東方のロシア人勢力に拮抗すべくポーランドとの同盟を結びチュートン族に対して勝利を収め、15世紀には黒海まで勢力範囲を拡大しました。しかし、18世紀になると、ロシア、スエーデンとの戦いで国力は低下し、ロシア、オーストリアそしてプロシアのあいだで割譲され、やがてロシアに併合されました。

19世紀、ロシア皇帝支配下でリトアニアのロシア化に拍車がかかりました。1863年民衆蜂起が起こり、この間多くの国民が北米へ移民しました。1883年には大規模な示威運動おかげでリトアニア語による新聞が初めて発刊されました。

20世紀第一次世界大戦とともに独立の気運は高まりましたが、ヒットラーとスターリンによる秘密議定書調印により希望の灯火は消えましたが、1988年ようやく、リトアニア国旗をゲディミナス城に掲げることができました。市場経済に移行したリトアニアの経済は、北欧からの投資を始め期待されています。

リトアニアのお酒

リトアニアのビールはエストニアやラトビアのものほど強くはありません。人気のあるものにUtenos(ウテノス)やkarnapilis(カルナピリス)があります。ウオッカはあまりにも有名。Kvietine(クヴィエティネ)など有名なブランドがあります。しかし、エストニアやラトビアと同様にリトアニア独特のリキュールは忘れてはならないでしょう。その一つがkrupnikasクルプニカス。このお酒は、蜂蜜たっぷりのとろりとしたシロップ状の蜂蜜ウオッカ。ポーランドのポルモス・オールド・カウナスよりも蜂蜜の甘さが強く、とてもマイルドなハーブ風味がある。おおよそ、アルコール40%に対して蜂蜜37.7%を含んでいる。たくさんの果物を使ったPalanga(パランガ)Dainava(ダイナバ)など、その他のバルト諸国よりリキュールの酒類は豊富です。

ミード(蜂蜜酒)のMidus(ミドュス)、穀物から醸造し、果物で風味をつけたgira(ギラ)、ぶなの樹液を発酵させて造ったビールのようなkveisas(クヴェイサス)。その他フルーツワインなど充実しています。

参考ホームページ

http://www.inyourpocket.com/Lithuania/Lithuania_history.shtml